「タフな戦いになった」 森保監督、中国との接戦制し手応え「一戦一戦勝つために…」

日本代表の森保監督【写真:高橋学】
日本代表の森保監督【写真:高橋学】

E-1選手権初戦で中国に2-1勝利 「成長するために戦いたい」

 日本代表は10日、国内組と東京五輪世代中心のメンバーでE-1選手権初戦の中国戦に2-1と見事に勝ちきった。相手のラフプレーに苦しめられる場面もあったが、白星スタートに試合後の森保一監督は「タフな戦いになったなかでよく頑張ってくれた」と語った。

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 試合は中国の激しい出足に対して日本がボールを持つ展開に。そのなかで試合が動いたのは前半29分。テンポの良いパス回しからFW上田綺世(鹿島アントラーズ)がヒールで流し、そこにMF森島司(サンフレッチェ広島)が走り込む。タイミングの良い動き出しのクロスをFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)が合わせ、見事な連動性で先制点を奪った。

 MF橋岡大樹(浦和レッズ)が相手選手にラフな“飛び蹴りタックル”を食らう場面があったものの、日本の選手は冷静かつ局面では熱いハートでプレーし、試合をコントロールした。後半25分にはMF井手口陽介のコーナーキックから、三浦弦太がヘディングシュートでゴール右隅へ。ガンバ大阪ラインが機能して、貴重な追加点をゲットした。

 その後も遠藤渓太(横浜F・マリノス)がスライディングタックルで削られるなど危ない場面もあり、後半45分にはヘディングシュートを浴び1点差に詰め寄られた、国内組かつ、ほぼ即席で作られたチームながら最低限の勝ち点3をものにした。

「練習する時間のないなか、Jリーグが終わってタフな戦いになったなかでよく頑張ってくれたと思います。チームは一戦一戦、勝つため、成長するために戦いたい。勝利を届けるため最善の準備をしていきたい」

 試合後のフラッシュインタビューで森保監督はこう語った。終盤の押される場面では危うさを感じさせたが、これまでA代表の中心としてプレーしていたのはMF橋本拳人(FC東京)ら限られるなかで、まず1勝を手に入れたのは大きな収穫と言えるだろう。

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