自慢の“ドリブルサッカー”が炸裂! 聖和学園が野洲を個人技で上回り7発圧勝

「ドリブル対決」が注目された選手権屈指の好カードは予想外の展開に

 第94回全国高校サッカー選手権大会の1回戦、聖和学園高校(宮城)対野洲高校(滋賀)の一戦がニッパツ三ツ沢球技場で行われ、2年ぶり3度目の出場となった聖和学園が7-1で圧勝した。

 2005年に日本代表MF乾貴士(エイバル)らを擁し、”セクシーフットボール”を展開して全国制覇を成し遂げた野洲と、ドリブルに持ち味を持つ聖和学園という、互いに高い個人技を生かした攻撃に特長があるチーム同士の対戦。1回戦屈指の好カードとなったこの試合、スタンドは満員で立ち見客が大勢出るほど注目の一戦となった。

 試合は序盤から積極果敢なドリブルで観衆を沸かせた聖和学園ペースで進む。前半12分には背番号10のFW谷田光が左サイドを個人技で突破し、強烈な左足のシュートをニアサイドに叩き込み先制した。

 さらに続く17分には、谷田のシュートをGKが弾いたところにDF小池慶尚が詰めて追加点。同19分には再び谷田が決めて、前半だけで3点リードを奪う圧倒的な展開となった。

 後半も聖和学園自慢の”ドリブルサッカー”の切れ味は衰えない。後半7分、釼持雅也が自らのドリブル突破で獲得したPKを落ち着いて決めて4-0とした。

 2分後にオウンゴールによって1点を献上したが勢いは衰えず、同19分にFW波田野海、同38分にDF竹田将起、さらに後半アディショナルタイムにはFW奥野裕斗にもゴールが生まれて7-1。圧巻の攻撃力を見せつけた聖和学園が、2回戦進出を決めた。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

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