日本代表、E-1初戦中国戦「予想布陣」 3バック採用なら“10番”仲川はシャドー起用か
JリーグMVPの仲川はシャドーの1枚か 1トップは上田が有力候補
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チーム全体を操るボランチには、経験豊富な選手と新進気鋭の若手が多くひしめいている。すでに13試合2得点の実績を持つ井手口陽介(G大阪)から、唯一の大学生である田中駿汰(大阪体育大→北海道コンサドーレ札幌内定)まで、選択肢は幅広い。
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そのなかで先発の座を勝ち取るとすれば、ゲームメーク能力に長ける大島僚太(川崎フロンターレ)と、高いフィジカル能力を生かして攻守に貢献度の高い橋本拳人(FC東京)か。補完性に優れるペアに割って入るとすれば、よりハードワークを求めるために井手口、あるいは大島との連係を重視してチームでもコンビを組む田中碧(川崎)というチョイスになるだろう。
右ウイングバックは、チームでも同ポジションでレギュラーを務める橋岡大樹(浦和レッズ)が第一候補。左ウイングバックも同様の理由から菅大輝(札幌)と予想する。左に関しては推進力あふれる相馬勇紀(鹿島アントラーズ)という線もあるが、サイドバックと枠のかぶるポジションでもあり、決して層は厚くない。試合展開によっては、U-22チームで経験のある遠藤渓太(横浜FM)が起用される可能性も捨て切れない。
前線では、今季のJ1リーグ戦で得点王&MVPに輝き、今回のE-1選手権で“10番”を背負う仲川がシャドーの1枚と見る。「まずはハードワークをしっかりやっていきながら、自分の特色を出していければいい」と語っており、横浜FMでの右ウイングとは違う役割も高い水準でこなせるはずだ。もう1枚は、所属チームでも同システムのシャドーを主に務める鈴木武蔵(札幌)が妥当。間延びしてくる後半、森島司(広島)を投入してスペースを活用するという展開は現実的だ。
1トップ候補のFW登録となっている3選手は、全員が東京五輪世代。まさに熾烈な競争となるが、コパ・アメリカでA代表を経験し、今季途中から加入した鹿島で13試合4得点を記録した上田綺世が最有力か。小川航基(水戸ホーリーホック)、田川亨介(FC東京)もストライカーとして高い総合力を持つが、「その時、その時に応じて、僕なりの判断で必要なことをできたらいい」と臨機応変さを重視する上田の姿勢は、準備期間の短い中国戦ではプラスになるのではないか。
釜山の九徳総合運動場で19:30キックオフとなる中国戦。プレッシャーの掛かる初戦で勝ち点3を手にして、優勝に向けて好スタートを切りたいところだ。
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(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)