黄金期を支えたDFファーディナンドが得点力不足の名門にダメ出し

　マンチェスター・ユナイテッドOBで元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は、古巣ユナイテッドが今季チチャリートことFWハビエル・エルナンデスをレバークーゼンに放出したことを批判している。英地元紙「ミラー」が報じている。

　ユナイテッドは現在、公式戦8試合勝利なしという状況で、今季前半戦で一時は首位に立ったプレミアリーグでも6位に転落。ファン・ハール監督の解任報道が過熱するなど、クラブは危機的状況を迎えている。”赤い悪魔”の愛称を持つ名門で12年間に渡って活躍し、多くのタイトルを獲得したファーディナンド氏は、低迷の要因の一つがオランダ人指揮官がチチャリートを使いこなせなかったことにあると考えている。先発でも途中出場でも高い決定力を発揮していた、小柄な点取り屋の放出を選択した指揮官を糾弾した。

「ファン・ハールは厳格な性格や固定された戦術が影響して、FW陣の中からベストな選択肢を見つけるのに苦しんでいる。私は彼（チチャリート）と一緒にプレーできて、彼を愛していた。ローテーションされてもゴールを保証してくれていた。ファン・ハールは彼をどのように起用すればベストなのかが分かっていないようだったし、適応のための準備もされていなかった」

　レバークーゼンへ渡ったチチャリートは、今季すでに公式戦22試合で19ゴールを挙げている。主将FWウェイン・ルーニーの不調。リーグ19試合を終えてわずか22得点という低調ぶり。そして、負傷者の続出。結果論とはいえ、ユナイテッドのチチャリート放出は大きな間違いだったと言わざるをえない事態となっている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images