鈴木武蔵、東京五輪世代との“共闘”でイメージする新境地 「そういう役目も必要になる」
「FWとして伝えることは伝えたい」と経験を伝えていく役割にも意欲
森保一監督率いる日本代表は、10日に韓国・釜山で開幕するE-1選手権に臨む。チームは8日に現地入りし、釜山アジアド主競技場のサブグラウンドでトレーニングを実施したなか、FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)は「FWとして伝えることは伝えたい」と語り、東京五輪世代との“共闘”へのイメージを膨らませている。
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東アジアの覇権を争うE-1選手権が、今回は韓国の釜山で開催される。日本代表は10日に中国との初戦を控え、J1リーグ戦終了直後に“国内組”23人が韓国に集結。東京五輪世代の若手も多く、フレッシュな顔ぶれとなっている。
今季のリーグ戦では得点王のFW仲川輝人(横浜F・マリノス)に次ぐ日本人2位となる13得点を挙げた鈴木は、「個人的には、選ばれた時からまだシーズンは続くという気持ちでやってきました」と語り、メンタル的にも準備万端であることを強調。シーズン終了直後という難しいタイミングでの大会に向けて、頼もしさを感じさせた。
そのなかで、2016年のリオデジャネイロ五輪にU-23日本代表として出場し、現在はA代表の“常連”になりつつある鈴木は、森保監督からのある“要請”について明かした。
「オリンピック世代の選手たちはこれからA代表に食い込む力がある選手。プレーで引っ張っていってほしいし、仲良くするのも大事だけど、指摘もしっかりしてほしいと言われました」
現在25歳の鈴木は、「今まで自分がそういう(引っ張ってもらう)立場だった」と振り返る。一方で、今回のE-1選手権では新たな役割を担うことにも意欲を見せた。
「これからはやっぱり、年齢を重ねるごとにそういう(年長者としての)役目も必要になる。自分がFWとして伝えることは伝えたいなと思います」
今回のメンバーでFW登録された3人、田川亨介(FC東京)、上田綺世(鹿島アントラーズ)、小川航基(水戸ホーリーホック)は、いずれも東京五輪世代(鈴木はMF登録)。鈴木には自身の経験を伝えながら、様々な面でFW陣を引っ張ることが期待される。「3試合をしっかり、日本代表として勝ちたい」と意気込むストライカーの、新たな一面にも注目したい。
(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)