初の選手権で母に誓った恩返し弾! 主将の大会初得点が駒大高に勝利を呼び込む

開幕戦で先制弾のFW深見 後半途中からは本人も驚きの右SBへ

 第94回全国高校サッカー選手権大会は30日、駒澤大学高校(東京B)対阪南大学高校(大阪)の開幕戦が行われ、駒大高が2-1で勝利した。この試合で先制ゴールを奪った駒大高の主将FW深見侑生は、「初めての全国の舞台、楽しくできた」と笑顔を見せた。

 深見は大会第1号となる記念すべきゴールを決めた。前半28分、右サイドの高い位置で相手DFからボールを奪ったMF栗原信一郎からの折り返しを左足で合わせる。シュートは一度GKに防がれたが、こぼれ球を再び左足で押し込み先制に成功した。

 得点シーンを振り返った深見は「クリ(栗原)がいいパスを送ってくれた。チームに感謝したい」と周囲のサポートに感謝。日本代表FW大迫勇也(ケルン)に憧れているという大黒柱は、泥臭くボールをゴールに押し込んだ。

 試合後、自身も「驚きだった。動揺しました」と振り返った出来事は、後半16分に訪れた。足を痛めていたというDF高橋勇夢に代えてFW岩田光一朗が投入されると、深見は最前線から右サイドバックにポジションを移した。中学時代から様々な位置でプレーし、昨年本格的にFWにコンバートされた深見だが、この全国大会でのDF起用は全く予期していなかったという。大野祥司監督が試合中に閃いたという急な変更にも落ち着いて対応。攻守に安定したプレーを披露した。

 

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