ミランのレジェンドDF、古巣の監督就任に慎重姿勢 「多くのことを学ばなければ」
セリエBフロジノーネを指揮するネスタ氏、将来的なミラン復帰に言及
元イタリア代表で現役時代に世界最高峰のセンターバックとも称されたアレッサンドロ・ネスタ氏が、将来的な古巣であり名門のACミランへの監督就任について、「まずは何か自分がタイトルを取らなければいけない」と話している。イタリア国営放送「RAI」が報じた。
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ネスタ氏は現在、セリエBのフロジノーネを率いている。現地時間5日はコッパ・イタリア4回戦でセリエAのパルマと対戦し、敵地に乗り込んだゲームに1-2で敗れて敗退となった。後半アディショナルタイムに決勝ゴールを許す厳しい敗戦となったが、試合後にインタビューに応じ、「結果には喜んでいないが、選手のパフォーマンスには喜びがある」と話した。そのうえで、話題は古巣のミランについてのことになった。
ミランは12年に財政的な問題で元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチやブラジル代表DFチアゴ・シウバといった主力を売却せざるを得なくなって以来、オーナー交代などを繰り返しながら低迷している。今季も、サンプドリアなどを率いたマルコ・ジャンパオロ監督を招聘してスタートしたが、すでにステファノ・ピオリ監督への交代が行われた。
そうした苦しんでいる古巣にあって、サポーターなどからも望まれている1人が指導者のキャリアを始めているネスタ氏だ。しかし、本人は「ミランの監督になろうと思えば、まずは何か自分が(監督として)タイトルを取らなければいけない。幸いにも、今はフロジノーネという重要なクラブに身を置くことができている。現時点で、私はセリエBで多くのことを学ばなければならない」と、地に足の着いたコメントを残した。
また、冬の移籍市場でのミラン復帰が噂されるイブラヒモビッチについては「ミランには正しい補強だろう。彼の責任を自分で背負ってプレーするキャラクターは、若手の多いミランのチーム構成のうえでは大きな力になる」とコメント。古巣の状況は気にかけているようだ。
現役時代には対人の強さとカバーリングの双方で強烈な存在感を放った名センターバックは、指導者としても着実なステップを踏もうとしている。いつか、名門ミラン復活の旗頭として、その指揮官に就任する日が来るのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)