森保監督の“不透明さ”を英記者が指摘 W杯へ警鐘「ふさわしい人材なのか?」
チャーチ氏が森保監督に指摘「戦術的な良識と個性が備わっていることを証明しないと…」
ベネズエラ戦の黒星は、森保監督が国際大会を戦い抜くだけの能力がない事実を強調することになったかもしれない。FWサロモン・ロンドンのクオリティーを黙らせる解決策を見出すことは、日本がW杯に挑むうえで直面する難題である。
W杯出場を積み重ねてきた国にとって、カタール行きだけではもはや十分ではない。日本はW杯に出場した6回のうちの3回はベスト16まで駒を進めているが、そこを限界にして終わることはできないはずだ。日本は2022年で最低でもベスト8進出を見据えなければならない。2018年のロシア大会では、あらゆる予想を覆して、目標まであと一歩のところまで迫った。この3年間で実現するために、関係者全員に確固たる努力を求めなければならない。
鍵を握る森保監督は、国際試合の最高レベルで上手くやれること、戦術的な良識と個性が備わっていることを証明しなければならない。フィリップ・トルシエ監督がもたらした規律は必要性があった一方、森保監督の謹厳さ、勤勉さ、慎重なアプローチは、彼のチームに燃えたぎる野心として還元されるのか疑問が残る。
森保監督は選手の起用面でも挑戦しているのか? より高い壁にぶつけて課題を与えようとしているか? それとも、まだ国際大会での世界との戦いで、慎重な姿勢を崩せずにいるのか? そして、世界のサッカーの均衡を破るべく、日本を新たなレベルへと導く能力が備わっているのか? 就任してから16カ月が経ったが、依然としてすべてが不透明だ。
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(マイケル・チャーチ/Michael Church)
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。