9年ぶり天皇杯決勝進出も悲運のレッズ柏木 左膝負傷で元日の大一番は欠場濃厚
準決勝前半途中に退く 「悲しいけど仕方ないのかな…」
浦和の日本代表MF柏木陽介が29日、味の素スタジアムで行われた天皇杯準決勝柏戦の前半39分に、左ひざを痛めて途中交代するアクシデントに見舞われた。元日の決勝、G大阪戦を欠場する可能性を明らかにした。
優勢に試合を進めていた浦和にアクシデントが起きた。パスカットされた柏木が左膝を抑えて倒れこむ。自らピッチの外に出ると、交代を要求。ペトロヴィッチ監督は急いで青木を投入した。中盤から急所を突くパスを供給する柏木の離脱で浦和はリズムを失い、試合は延長戦に突入。延長後半12分に途中出場のFW李がヘディングで決勝弾を決めるまで勝負はもつれた。
試合後、柏木は今年のチャンピオンシップ準決勝で敗れたG大阪との元日決勝について、「気持ちはやる気満々ですけど」と気丈に語ったが、痛みは引いていない様子。中2日の強行軍で迎える大一番については悲観的だった。
「一応、自分の中では行ける最善の準備はするけど、足との相談になる。痛いのに無理やり試合に出て、自分のプレーができなくて、チームに迷惑を掛けるのが自分としては一番嫌なこと。今日みんな、オレが怪我した中で戦って苦しんで勝ったものだから、そういう選手にチャンスを与えられるとも思う。出られなかったら悲しいけど、仕方ないのかな。持ってないのかな」
今年ハリルジャパンで悲願の代表復帰を果たした柏木は、寂しそうに不運を嘆いた。”走るファンタジスタ”は、元日決勝の舞台を逃すことになるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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