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「審判だってミスをする」 UEFA会長が現行ルールに持論「私はVARのファンではない」
チェフェリン会長がVARに否定的な見解 「オフサイドには許容範囲があるべき」
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンダー・チェフェリン会長が、世界中で話題になっているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に持論を述べている。そこには、現行のルールへ否定的な言葉も多く並んだ。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
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チェフェリン会長が最も問題視しているのは、VARとオフサイドの関係のようだ。現在、VARが導入されている試合で、アシスタントレフェリーは「疑わしきは、フラッグアップせず」でプレーを流し、細かく精度の要求される判定はVAR任せという傾向が強まっている。それはある意味では論理的で実用的なものだが、チェフェリン会長には違った思いがあるという。
VARについては「私はVARのファンではない」とも言及した。その理由に「副審はフラッグアップをしなくなった。VARに任せて、とにかく待つ。そしてプレーヤーはゴールを喜ばず、VARの前で待機をするんだ」と、かねてから指摘される判定とのタイムラグについて話している。そして、オフサイドの精神に関する部分に言及した。
「もし、あなたが非常に長い鼻の持ち主だったら、今のルールではオフサイドになる。そして、そのラインは客観的なものであるからVARによって厳格に引かれることになる。私には提案があり審判部と話し合うが、オフサイドには10センチや20センチの許容範囲があるべきだと思う。数センチのオフサイドは、笛を吹かないのが正しいと思っている。オフサイドの意味は、なんらかの利益を得ることだと考えるからだ」
オフサイドの成り立ちは、相手ゴール前での待ち伏せを防ぐためだったことは広く知られている。しかし、そのルールの定義が明確になれば、守備者がそのルールをいかに利用して守るかという方向にサッカーは進んだ。もともとの精神とは違う方向に進んだことに対して、チェフェリン会長は思うところがあるようだ。
そのうえで、次にチェフェリン会長が話題にしたのはハンドだった。今夏に世界的なルール改正により、ハンドの基準は明確化された。しかし、そうされたはずのルールにも共通の見解がないことを、実例を挙げて示した。