メッシとわずか“7ポイント”差 バロンドール逃したファン・ダイク、“アフリカ票”に泣く

リバプールDFファン・ダイク、バルセロナFWメッシ【写真:Getty Images】
リバプールDFファン・ダイク、バルセロナFWメッシ【写真:Getty Images】

「フランス・フットボール」誌が投票内容を公開 メッシが686ポイントで一騎打ちを制す

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、史上最多となる6回目のバロンドール受賞を果たしたが、主催するフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が、すべての投票内容を公開。2位のオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)とはわずか7ポイント差だったことが明らかになった。

 メッシが獲得したのは686ポイントで、ファン・ダイクは679ポイントだった。そして、ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは476ポイントであり、前評判通りに今回のバロンドールはメッシとファン・ダイクの一騎打ちだったことが明らかになっている。

 各国の投票内容を見ると、やはりUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制したことが有利に働いたのはファン・ダイクだったようだ。欧州ではファン・ダイクのポイントは、メッシに対して231対194と大差のリードだった。アジアでも155対134でファン・ダイクのリードとなっており、この2地域では58ポイントの大差で上回っている。

 しかし、その他の地域でメッシが逆転することになった。メッシの地元である南米ではファン・ダイクに対して47対39でポイント差が縮まり、オセアニアでも22対14でメッシがリード。そして、北中米カリブ海地区でも102対86でメッシが上回った。それでも、ここまでの時点で28ポイントをファン・ダイクがリードしている計算になる。

 すべては、アフリカ地区で決まったと言えるのかもしれない。ノミネート選手の中には、リバプールのセネガル代表FWサディオ・マネも含まれたため、そこにかなりのポイントが流れた。その結果、アフリカではメッシが187ポイント、マネが170ポイント、ファン・ダイクが154ポイントという結果になった。メッシとファン・ダイクに35ポイントの差がつき、合計するとメッシが7ポイント上回ることになった。

 マネは合計でも347ポイントと、ロナウドに次ぐ4位のポイントを集めた。ファン・ダイクにとっては、元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏以来となるDFでの受賞を、ほんのわずかの差で逃した。その要因が、チームメートにアフリカを代表するアタッカーがいたということになれば、なんとも皮肉な結果としか言いようがないものになった。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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