フットサル日本代表、“W杯優勝2回”の強豪スペインに敵地で善戦も…初戦は0-3と敗戦
吉川、清水、逸見を欠きながら、序盤は健闘したものの…
スペイン遠征中のフットサル日本代表は2日、マドリードでスペイン代表と国際親善試合を行った。過去2回のフットサル・ワールドカップ(W杯)優勝経験のある強豪国に対し、善戦を見せた。
日本はキャプテンを務めるFP吉川智貴(名古屋オーシャンズ)がAFCアニュアルアワード2019の授賞式に参加したため、チームを離脱。また、FP清水和也(エルポソ)、FP逸見勝利ラファエル(ベンフィカ)がともに負傷(逸見は遠征不参加に)で欠場し、16名で戦うこととなった。
立ち上がりから日本は、相手のピヴォ当てを軸とした戦い方についていけず、多くのピンチに見舞われる。それでもGK関口優志が好守を連発してゴールを守り、得点を許さない。スペインのプレッシングに苦しめられながらも、日本はFP室田祐希(ペスカドーラ町田)、FP八木聖人(名古屋オーシャンズ)らが、何度かシュートチャンスを作ったが、得点を決められなかった。
日本の選手たちは1対1で振り切られそうになり、ファウルで止めなければいけない場面が増えてくる。フットサルはファウルをカウントし、6つ目のファウルからはゴールから10メートルの位置にある第2PKスポット、もしくはファウルが起きた地点から壁なしFK(第2PK)が与えられることになる。日本はファウルが重なり、前半16分に最初の第2PKを与えた。これは枠外に外れたものの、前半終了間際に再び第2PKを与えると、今度はFPロサーノに決められて0-1と1点のビハインドとなった。
前半終了間際に先制したスペインは、後半の立ち上がりに一気に試合を決めにくる。それでも日本は、この時間も耐えて追加点を許さない。守備面が非常に良かった半面、攻撃面ではスペインの圧力に対してなかなかチャンスを作ることができなかった。
後半12分には、コーナーキックからの流れで2点目を失う。同16分から日本はFP皆本晃をGKにしてパワープレーを開始。5人全員をFPにして数的優位を作りながら攻めようとしたが、スペインの堅守を崩せない。残り15秒というところで、逆にボールを奪われて無人のゴールにシュートを決められて0-3となった。
このまま試合は終了。守備面で大きな成果を見せた日本だったが、攻撃面では課題が残る初戦となった。フットサル日本代表は、3日にもフットサルスペイン代表と親善試合を行う。修正力に定評があるブルーノ・ガルシア監督が、どのような変化を加えてくるか注目だ。
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