英雄ドログバ、10年越しにムバッペ少年の“お願い”を実現 「今、借りを返したい」
2009年、ムバッペ少年がドログバに写真を“お願い”するも…
元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏は現地時間2日、フランス・パリで行われたバロンドール授賞式でプレゼンターを務めた。バロンドール賞はバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが4年ぶりに史上最多となる6度目の受賞。そんななか、ドログバ氏と6位に入ったパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペとのやり取りに注目が集まっている。
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バロンドールは各国ジャーナリストの投票によって選出され、昨年はクロアチア代表でロシア・ワールドカップ(W杯)準優勝に貢献するなど出色の活躍だったレアル・マドリードの同代表MFルカ・モドリッチが初受賞。10年間続いたメッシと、ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)の2強時代に終止符が打たれたが、今年は再びメッシが返り咲いた。
32歳が単独最多となる6度目の載冠に輝く一方で、昨季リーグ戦29試合33得点の20歳ムバッペは6位に入賞。壇上に上がったムバッペだったが、プレゼンターのドログバ氏からまさかの“謝罪”があった。
英紙「デイリー・ミラー」によると、事の発端は10年前――。2009年、ドログバ氏が当時所属していたチェルシーはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝でバルセロナと対戦した。第2戦での後半アディショナルタイムに元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(現ヴィッセル神戸)が同点弾を挙げ、1-1の引き分けで終了。だが、アウェーゴール規定により、バルセロナが決勝進出となった。その試合終了後にドログバ氏は主審に対して激しく抗議し、問題となった。
その一戦を観戦していたムバッペは、試合後、ドログバ氏に対して「写真」をお願いしていたという。だが、「その日は最高の日ではなかった」ドログバ氏はムバッペ少年のお願いを拒否。10年経った今、「その少年がキリアン・ムバッペだと分かった。今、借りを返したい」と話し、ステージ上でムバッペにセルフィーをリクエスト。無事、10年越しに写真を撮ることができた。
思わぬ形で叶った少年時代の“お願い”。バロンドール授賞式という大舞台で撮られた1枚の写真はムバッペにとって最高の思い出となったことだろう。