中村俊輔、海外紙が選ぶ「スコットランドに影響を与えた外国人選手ランキング」に選出
06-07シーズンに年間MVPに輝くなどセルティックでレジェンド級の確固たる地位を築く
スコットランド紙「デイリー・レコード」が、スコットランドサッカーに最も影響を与えた外国人選手50人を独自選出。2005年から4年間セルティックに在籍した、元日本代表MF中村俊輔(現・横浜FC)がトップ10にランクインした。
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中村は2005-06シーズンから4年間、強豪セルティックでプレー。リーグ優勝3回を経験し、2006-07シーズンにはリーグ年間MVPに年間ベストイレブン、年間ベストゴールに輝くなど、文字通りクラブのレジェンドとして確固たる地位を築き上げた。
今回のランキングで10位にランクインした中村について、記事ではこんなエピソードを紹介している。
それはチームのトレーニング中のこと。雪で覆われたピッチでボールが滑り落ち、中村がボールをコントロールできないと、当時クラブを指揮していた元スコットランド代表MFのゴードン・ストラカン氏は、「よし、みんな中に入れ。このコンディションで彼がトラップできないのならば、他に誰もできる人はいない」と選手たちに呼び掛けたという。
イタリアのレッジーナから移籍金200万ポンド(約2億8300万円)で加入した中村のことを、ストラカン氏はわずか数回の練習を見ただけで、「天才」と非常に高く評価していたそうだ。
もっとも加入当初は、ストラカン氏も中村がセリエAで何度かFKからゴールを決めていたことを認知していたとはいえ、元ブルガリア代表MFスティリアン・ペトロフやアイルランド代表MFエイダン・マクギーディを差し置いて、“新人”にセットプレーで蹴らせるべきか判断しかねていたというが、そのジレンマも中村の動きを見てすぐに解決したそう。同氏はペトロフとマクギーディに対し、「これからはナカがキッカーだ」と宣言したのだった。
記事では、中村はロングシュートだけでなく、ボールタッチ、ビジョン、パスでもチームに影響を与えたとし、2007年のバロンドールでノミネートされたことにも触れている。また、フィットネスに対する献身さも評価していて、「それこそが41歳になった今でも母国でプレーできている理由だ」と称えていた。