米メディアが大々的に特集 2016年の日本サッカー「5つの希望」とは?

最大の希望は完全復活の”小さな魔法使い”

 まもなく2015年が終わりを告げようとしている。日本サッカーにとって2015年は1月のアジアカップでベスト8敗退、その後2月にスペインでの八百長疑惑によってハビエル・アギーレ前監督が退任するなど暗いニュースから始まった1年だった。Jリーグの2ステージ制復活や日本代表のワールドカップ(W杯)予選でのよもやの苦戦など、多くのニュースもあった中、米テレビ局「ESPN」では来る2016年に向けた「日本サッカー、5つの希望」と大々的に特集を組んだ。今年、日本にとって最も明るいニュースは代表で背番号10を背負うMF香川真司(ドルトムント)の復活であり、来年に向けた最大の希望であると紹介されている。

 1つ目の希望としてピックアップされたのが「香川復活の継続」だ。「シンジ・カガワのヨーロッパでの時間は、ジェットコースターのように浮き沈みの激しいもの」として、10年から12年にかけてドルトムントでブンデスリーガ2連覇を達成しながら、マンチェスター・ユナイテッドでの苦悩の2年間について紹介された。

 しかし、ドルトムント復帰2年目の今季はトーマス・トゥヘル監督の下で見事に復活。4-3-3の左インサイドハーフという新境地を開拓し、ブンデスリーガ前半戦で17試合に出場して4得点7アシスト、公式戦全体では8得点10アシストを記録した。

 ドイツで完全復活を遂げた香川について、記事では「日本のファンにとってはタイトルの行方よりも香川の復活が重要」とし、代表チームではいまひとつ調子の出ない香川がブルーのユニフォームでもベストなプレーを発揮できることが、16年の日本サッカー最大の希望とされた。

 

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