横浜FM支えた“ゼロからの職人” 仲川輝人の武器を同僚絶賛「パスを躊躇する場面でも…」
圧倒的な攻撃力を誇る横浜FMで一際輝きを放つ仲川 Jリーグ屈指のアタッカーへと飛躍
横浜F・マリノスは30日、J1リーグ第33節で川崎フロンターレとアウェーで対戦し、4-1で勝利を収めた。先制点を決めたFW仲川輝人が出場5試合連続ゴールを記録し、得点ランキング首位タイに浮上したが、同僚のDF松原健は、横浜FM躍進の原動力となっている仲川について「ゼロの状態から裏を取れる選手」と表現し、Jリーグ屈指のアタッカーへと飛躍した武器として、その圧倒的な加速力に太鼓判を押している。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
横浜FMは優勝の懸かった状況で“神奈川ダービー”を迎えたが、開始早々に仲川がゲームを動かす。左サイドからグラウンダーのクロスが供給されると、ファーサイドから爆発的なスピードで走り込んだ仲川が体ごと突っ込んでボールを押し込み、ネットを揺らした。さらに2-0で迎えた後半24分には、右サイドから低い弾道のクロスを送り、FWエリキの追加点をお膳立てした。
この日も攻撃陣をけん引するパフォーマンスを発揮した仲川は、欠場した第30節サガン鳥栖戦(2-1)を除く、出場5試合連続得点を達成し、同僚FWマルコス・ジュニオールに並ぶ15ゴールをマークして得点ランキングでトップタイに浮上した。まさしく飛ぶ鳥を落とす勢いで飛躍し続けている仲川に対し、縦の関係を築く右サイドバック(SB)の松原も惜しみない賛辞を送っている。
「相手もテル(仲川)がボールを持った時に、守備のスイッチが入る印象がある。(特長は)スピード、裏に抜ける動き出し、ドリブル、すべて。ヘディング以外!」と、相手守備陣を脅かすウイングとして、トップクラスの能力を備えていることを強調。また、「ゼロの状態から裏を取れる選手。僕もパスを躊躇する場面でも裏を取ってくれるから、あとはそこに出すだけ」と、仲川の圧倒的な加速力に舌を巻いていた。
仲川自身は試合後、横浜FMの攻撃陣の迫力について尋ねられた際に、「前線の4人っていうか……外国人が強烈なんで。頼りながらもやれているのかな」と謙遜する姿を見せていたが、横浜FMが今季優勝を果たした暁には、突出した得点力とアシスト力を見せ続けてきた仲川が、Jリーグ屈指のアタッカーとして年間最優秀選手賞の候補の1人になることは間違いないだろう。