FC東京、浦和と痛恨のドロー 逆転優勝へ望みも…横浜FMに“4点差勝利”の厳しい条件

FC東京は優勝へ厳しい状況となった【写真:高橋学】
FC東京は優勝へ厳しい状況となった【写真:高橋学】

田川の一撃で追いつくも勝ち越せず オリヴェイラ、永井は負傷交代

 優勝と残留をかけた意地と意地がぶつかった30日のJ1リーグ第33節、FC東京が浦和レッズをホームに迎え撃った試合は1-1の引き分けに終わった。

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 FC東京は敗れると横浜F・マリノスが勝利した場合に優勝の可能性が消滅。引き分けても、横浜FMが勝利すれば得失点差の厳しい最終節となるため勝利が求められた。一方の浦和も、勝利すればJ1残留が決まる一方、引き分け以下の場合は最終節に決定を持ち越す可能性があり、勝利が欲しい一戦となっていた。

 浦和は激闘だったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2戦から中5日で、ウイングバックとシャドーを総入れ替え。右サイドにMF森脇良太、左サイドにMF山中亮輔を起用し、前線にはMF柏木陽介とMFマルティノスを投入した。

 試合は立ち上がりからFC東京が連続して決定機を作った。前半5分にFW永井謙佑、同6分にFWディエゴ・オリヴェイラが抜け出してシュートを放つも、浦和GK西川周作がファインセーブを連発。同8分の永井のシュートはギリギリのところでDF鈴木大輔がブロックし、同10分にコーナーキックからMF高萩洋次郎が放ったシュートはわずかに枠外。同16分には再び永井が抜け出したが、シュートはヒットせず西川が難なくキャッチした。

 完全にFC東京がペースを握るも得点を奪えなかったことが、試合の展開を浦和に傾けた。それまでシュートまで持ち込めていなかった浦和は同39分、山中が強烈なミドルシュートを放つと、GK林彰洋が弾いたところにマルティノスが詰めて先制。マルティノスの今季リーグ戦初ゴールで、浦和が1-0とリードした。

 そしてFC東京にアクシデントが発生する。同30分過ぎに山中との接触で負傷していたディエゴ・オリヴェイラがプレー続行不可能となり、同42分にFW田川亨介との交代になった。試合はこのまま浦和の1点リードで前半を終えた。

 後半に入ると、FC東京に再びアクシデント。後半10分に左サイドのゴールライン際から突破を試みた永井が、鈴木に体を入れられてストップされた際に右肩を痛めてしまう。このままプレー続行不可能となり、同13分にFWナ・サンホと交代に。FC東京は2人でリーグ通算23得点の看板2トップを失った。

 そうしたなかでFC東京は同24分、コーナーキックのチャンスからゴール前のこぼれ球を田川が押し込んで同点ゴールを決めて逆転への望みをつないだ。浦和の大槻毅監督は同30分を前後して、MF橋岡大樹とMF関根貴大を投入し、両ウイングバックを入れ替えた。

 勝利を求める両チームだったが、試合終盤に膠着状態を脱することはできずにこのまま1-1で終了。FC東京は逆転優勝のためには、最終節の横浜FMとの直接対決に4点差以上での勝利が必要となり、浦和も残留決定を最終節に持ち越す痛み分けとなった。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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