なでしこ鮫島の一番嬉しい1日 「初決勝で初優勝。しかも、澤さんの引退試合」
今季初めてクラブで初共闘
自身としては、所属クラブにおける嬉しい初タイトルになった。日本の女子サッカー界を代表するサイドプレーヤーだが、これまでリーグ戦や皇后杯、リーグカップには縁が遠かった。女子サッカーの名門、常盤木学園高校を卒業してなでしこリーグに飛び込んだのが2006年。実に、10シーズン目にして初めての戴冠だった。
「個人的にも、初決勝で初優勝。しかも澤さんの引退試合でスポーツ界に残る歴史的瞬間に立ち会えたのは、自分の人生でもすごく価値のあることだと思えました」
共に世界一を勝ち取った先輩の引退に大きな花を添え、自身にも念願となったタイトル獲得。「今一番うれしいのは今日の優勝。多くの方が試合を見に来て下さって、澤さんの引退試合で本人が決めて優勝できたのは、最高のシナリオだと思ってます。今日の試合がベストかな」笑顔で話した鮫島にとって、忘れられない1日になった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images