澤の鮮烈なラストダンス 引退試合で決勝ヘッドの活躍でINACが皇后杯2大会目5度目の制覇
涙はなし 2万観衆に笑顔で別れ
FW大野忍は「澤さんのためにチーム全員が一丸となって戦った。澤選手自身が点を決めて素晴らしい結果になった。優勝という結果になってよかった。難しいこと。澤選手にがっかりされないチーム、リーグを作っていきたい」と語り、皇后杯を澤とともに掲げた。
2011年度のFIFA最優秀選手賞を受賞。日本女子サッカーが生んだ世界のスーパースターは皇后杯制覇という有終の美でスパイクを脱ぐ。試合後のピッチ上では、選手、スタッフから4回の胴上げをされた。「みなさんの力で勝てて本当に良かった」笑顔を浮かべたレジェンドは笑顔のままで、20379人の大観衆が詰めかけた等々力陸上競技場を後にした。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images