澤の鮮烈なラストダンス 引退試合で決勝ヘッドの活躍でINACが皇后杯2大会目5度目の制覇
4度の胴上げ!同僚に送られる
後半いきなり新潟が決定機を作り出す。左サイドからFW山崎円美が低いクロスを入れると、MF佐伯彩がフリーで走り込んだ。しかし、わずかに合わせることができず、ボールはファーサイドに流れた。
INACは後半3分、4分と立て続けにCKを得ると、1本目はMF川澄、2本目はMF中島のクロスにMF澤がヘディングで飛び込んだ。しかし、潟守備陣のタイトなマークを受け、シュートを枠内に飛ばすことはできなかった。一進一退の展開のまま、時計の針が進んでいった。
そして、INACにとって最高の形での先制点が生まれた。全体的に新潟がペースを握っていた中で得た右CKのチャンスで、MF川澄奈穂美がゴール前に直線的なボールを入れると、マーカーを振り切って飛び込んできたのはMF澤だった。ポニーテールが揺れる豪快なヘディングシュートは新潟ゴールに突き刺さった。澤の周りにはチームメートが駆け寄り、大きな輪ができた。
反撃に出た新潟のラストチャンスは後半45分、途中出場のMF渡辺彩香が左サイドから入れたボールがファーサイドに流れ、フリーで待っていたMF上尾野辺めぐみが得意の左足を振り抜いたが、ボールはクロスバーの上へ。残り時間も新潟が攻撃を仕掛けたが、守備陣が耐えきったINACが1-0で逃げ切った。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、INACイレブンは澤の元に駆け寄って抱き合った。