「浦和の攻撃を封鎖」 韓国メディア、日本勢が18年ぶりに“アジア決勝”で敗戦と注目
アル・ヒラルが2戦合計3-0で優勝 DFチャン・ヒョンスの活躍にも言及
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦の浦和レッズ対アル・ヒラル(サウジアラビア)が24日に埼玉スタジアムで行われ、ホームの浦和が0-2で敗れた。この結果、2戦合計0-3となり、浦和が2年ぶり3回目の優勝を逃した。
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白熱の攻防となった第2戦は、後半途中まで0-0。だが、後半29分にアウェーゴールを決められると、同アディショナルタイムにも追加点を許した。
韓国メディアも“アジア頂上決戦”に注目。韓国のスポーツ紙「MKスポーツ」は、「アル・ヒラルは1991年、2000年に続き、3回目のアジアの頂点に立った。浦項スティーラーズと最多優勝タイ記録になった」と、母国クラブの記録と比較して結果を伝えた。
また、アル・ヒラルに所属する元韓国代表DFチャン・ヒョンスについても、「今年7月にFC東京からアル・ヒラルに移籍したチャン・ヒョンスは、4カ月ぶりに優勝の勝負師になった。アル・ヒラルの守備を任された彼は、決勝の第1戦、第2戦で1点も許さなかった」と称賛。さらに準優勝した浦和については、こう言及している。
「浦和の敗戦で日本のJリーグ勢のACL3連覇は潰えた。Jリーグチームが(前身のアジアクラブ選手権を含めて)アジアクラブ対抗戦の決勝戦で敗れたのは、2001年のジュビロ磐田以降、18年ぶりのことだ。当時、磐田は水原三星に0-1で敗れている」
韓国のスポーツ・芸能専門サイト「スポータルコリア」も、Jリーグ勢のACLでの快進撃が途切れたことについて伝えつつ、「試合で主導権を握ったのはアル・ヒラルだった。個と組織が合わさった巧みなプレーで、浦和の攻撃を封鎖した」と、試合内容でもアル・ヒラルが上回っていたと報じていた。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。