浦和エース興梠、無念のACL決勝敗退に悔しさ吐露 「残留争いをしている場合じゃない」
決勝第2戦はシュート0本で無得点 エースの働きができず…「まだまだ力不足」
浦和レッズのFW興梠慎三は、24日に行われたホームでのAFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦、アル・ヒラル(サウジアラビア)戦で0-1と敗れ、2戦合計スコア0-3で準優勝に終わった。ACL日本人最多ゴールを誇るストライカーは試合後、「こういう重要な時に決めるのがエース。まだまだ力不足」と語った。
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興梠は今大会で全14試合にスタメン出場し、8ゴールを挙げて浦和を決勝に導いた。しかし、この決勝ではチーム全体の攻撃が完全に封じ込まれてしまった。初戦の0-1から挽回を期したホームゲームでは1トップでスタートしたが、試合中に「監督に言われたわけではないけど、ボールの回しが上手くいっていなかった。シャドーは攻守に重要だったので、なかでファブリシオと変わろうと話した」と、シャドーにスライドした。ただ、そのポジション変更もなかなか効果的なものにはならなかった。
結果として、興梠はシュート0本。チーム全体も4本に抑え込まれた。90分間で逆転優勝を決めるには2得点以上が必要なチームとすれば、エースがゴールから遠ざかったうえに攻撃も完結できないとなれば、無得点で敗れるのも必然だったのかもしれない。
もっとも、興梠がいなければ浦和がこの舞台にたどり着くことはなかっただろう。今季のACLで積み重ねた8点ゴールのうち、アウェーで6得点。大会歴代5位のACL通算26ゴールまで伸ばしたが、1シーズンの得点数とすればキャリアハイだ。
それは、チーム構成の変化による部分もあったのだろう。例えば2017年の大会優勝時、チームには興梠の他にFWラファエル・シルバやFW李忠成、FWズラタンといったストライカーもそろっているなかで、興梠もゴールを重ねた。しかし、今季の浦和は完全に興梠に依存した。そのなかで期待に応えてきた。それでも、「こういう重要な時に決めるのがエース。まだまだ力不足」と、興梠は悔しさを覗かせた。