トッテナムMFデレ・アリ、“仰天フリックパス”が反響拡大 「ストリートフットボール」
タッチライン際で倒れ込みながらソン・フンミンにパスをつないでゴールを演出
トットナムのイングランド代表MFデレ・アリは現地時間23日に行われたプレミアリーグ第13節(3-2)ウェストハム戦で、タッチライン際で倒れ込みながらフリックアシストを決めてチーム2点目の起点となった。ジョゼ・モウリーニョ監督も「アメージング」と称えた美技は、「魔法」「ストリートフットボールをしているようだ」と反響を呼んでいる。
マウリシオ・ポチェッティーノ前監督の解任を受けて就任したモウリーニョ新監督の下、トットナムはアウェーでのウェストハム戦に臨んだ。前半36分に韓国代表FWソン・フンミンの左足シュートで均衡を破り、幸先の良いスタートを切った。
そして同43分には追加点が生まれるが、その起点となったアリのプレーが話題となっている。
左サイドのタッチライン際でフリーになったアリだったが、味方からのパスが背後にずれてしまい、パスを受けると同時に体制を崩してピッチに倒れ込んだ。ボールもそのままラインを割るかと思われたが、アリは倒れたまま右足でボールをフリックし、ソン・フンミンにつないでチャンスを作り出したのだ。
そこからドリブルで持ち込んだソン・フンミンが左足でゴール前にクロスを送り、走り込んだブラジル代表MFルーカスが2点目をゲットした。
アリは今季トップフォームから遠ざかり、レギュラーの座を失った。英紙「テレグラフ」によれば、そんなアタッカーに対してモウリーニョ監督は最初のトレーニングで「(君は)デレか、それともデレの兄弟か」とジョークを交えて発破をかけたという。
モウリーニョ監督が「アメージング」と称したテクニックを、衛星放送「スカイスポーツ・イタリア」も「アリの魔法。すべての対戦相手を驚愕させた」とレポート。2018年に現役を引退した元イングランド代表MFジョー・コールは「ストリートフットボールをしているようだ」と表現し、トットナム公式ツイッターも「アンリアル」と報じた。
ウェストハム戦のパフォーマンスがアリ復調の鍵を握るかもしれない。