浦和監督、ACL決勝“完敗”に悔恨 初戦前の過酷な日程に言及「我々にもっとやれることが…」
大槻監督が2戦合計0-3の敗戦を悔やむ 「もう少し先を引き出してあげたかった」
浦和レッズの大槻毅監督は、24日にホームで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のアル・ヒラル(サウジアラビア)との第2戦に0-2で敗れ、2年ぶり3回目のアジア制覇を逃した試合後、「選手が一生懸命にやってくれたことに感謝しているが、もう少し先を引き出してあげたかった」と悔恨の言葉を残した。
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浦和は9日の敵地での第1戦を0-1で落とした。かなりのボール保持を許した苦しい試合だっただけに、第2戦に向けた準備として「なかなか後ろからボールを動かせず、パスコースが少なかった。それを踏まえて(GKの)西川周作のポジションで一つコースを作って、早く動かしたうえでサイドに展開して、そこから背後に入れていく。最終ラインとボランチの距離を近くして運ぶ」という狙いを持って取り組んだと明かした。
その効果が全くないわけではなかった。しかし、アル・ヒラルの中盤を突破するのに苦戦したことは、大槻監督も「相手の中央を引き出せないところ、相手のプレスの最初のところをいなせなかった」と振り返る。記録を見ても、それは90分間を通してシュート4本に抑え込まれた事実からも明らかだ。ホームで0-1からのビハインドを追いかけるチームが残した数字としては、「完敗」を強く印象付けるものになったことは否めない。
そして、西川が何本かファインセーブを見せていたものの、後半29分には遂に失点。その後、同アディショナルタイムに追加点も許したが、それは指揮官も「1失点して前に出ていくしかなくなった。そこでカウンターで2点目というのは、そういう流れになった」と振り返るしかなかった。そして、「選手が一生懸命にやってくれたことに感謝しているが、もう少し先を引き出してあげたかった」と悔やんだ。
大槻監督は、5月末にオズワルド・オリヴェイラ前監督が契約解除になったことを受けて就任した。その時点でACLは決勝トーナメント進出が決まっていただけに、全14試合中の8試合を率いたことになる。アジアでの戦い全体について「大きな資金力のあるクラブと対戦してきて、特に外国籍選手のパワーには難しさを感じた」と話す。そのうえで、決勝の第1戦を終えた後に「もう少し良い状態でやらせてあげたかった」と話していた話題について、少し言葉を重ねた。