試練の時を乗り越え契約延長濃厚の長友 「僕はインテルを心から愛している」
序盤の評価を覆す活躍
セリエA・インテルに所属する日本代表DF長友佑都が26日、広島県のマツダ体育館でサッカー教室「NAGATOMOドリームキッズチャレンジ」を開催した。
試練の半年間を乗り越えての日本凱旋だった。開幕前、所属クラブのインテルではロベルト・マンチーニ監督から事実上の構想外を告げられた。プレシーズンマッチではほとんど出番を与えられず、他クラブへの移籍が濃厚と報じられていた。
だが、長友はインテル残留という道を選んだ。開幕から6試合出場なしという厳しい状況だったが、腐ることなく練習に励んだ。その姿勢がマンチーニ監督の心をつかみ、徐々に出番を増やす。開幕前の評価を覆し、契約延長のオファーをつかみ取った。
イベント終了後、囲み取材に応じた長友は「僕はインテルというクラブを心から愛している。そのクラブに残ることができれば本当に幸せ」と、改めて“インテル愛”を強調した。正式な契約合意はまだだが、「2016年の目標はインテルでスクデットを獲ること」と力強く宣言した。
サッカー教室に集まった子供たち110人に「夢を持つこと、夢を諦めないこと」の大切さを説いた長友。その言葉を何よりも体現した男からのメッセージは、プロサッカー選手を夢見るサッカー少年・少女たちの胸に響いたに違いない。
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北健一郎●文&写真 text&photo by Kenichiro Kita
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