「誰も信じてくれていない時は完璧」 名将ペップ、ランパードとの“共通項”を指摘
古巣での監督1年目の逆風に言及 「私のことを信じてくれる人は多くなかった」
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、現地時間23日に直接対決が予定されているチェルシーのフランク・ランパード監督の境遇が自身に似ていると語った。就任当初は周囲からの信頼を得られていなかったが、その状況が逆に指揮官にとってはモチベーションになっていたという。英紙「デイリー・メール」が報じた。
グアルディオラ監督は2007年から現役時代にプレーしたバルセロナのBチームで監督キャリアをスタートさせると、その翌シーズンにはフランク・ライカールト元監督に代わってトップチームに昇格した。すると1年目の08-09シーズンにスペインでは史上初のリーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、UEFAチャンピオンズリーグ優勝の三冠を達成し、驚きを提供した。
就任当初は期待が決して高くなく、懐疑的な意見もあったなかで監督キャリアのスタートを切ったグアルディオラ監督。今季からチェルシーを率いるランパード監督は、自身とよく似た境遇にあると感じているようだ。単純な比較をするには「まだ早すぎる」としたうえで、こう語っている。
「(ランパード監督が)クラブのことを知っているというのはアドバンテージになるだろうね。彼はチェルシーのことも、メディアのことも、ファンのこともよく知っている。私が(バルセロナに)足を踏み入れた時、私のことを信じてくれる人は多くなかった。会長やスポーツディレクターだけで、他の多くの人は信じてくれていなかった。きっとフランクは私によく似ている。誰も信じてくれていない時は完璧だ。人々の意見をひっくり返すことができる」
ペップは、前評判が高くないことはランパード監督にとってはチャンスでもあると語った。ランパード監督は昨季、英2部ダービーで監督デビューを果たし、わずか1年で古巣チェルシーへとステップアップを果たした。12試合を終えて3位と好調を維持し、グアルディオラ監督も「序盤から彼のチームは素晴らしいプレーをしている」と称えた。