浦和FW興梠、大逆転劇生む“埼スタの魔力”に自信 ACL制覇へ「後押しと期待に応えたい」

逆転優勝に自信を見せた浦和FW興梠【写真:高橋学】
逆転優勝に自信を見せた浦和FW興梠【写真:高橋学】

アル・ヒラルとの決勝第1戦は0-1で敗戦、2年ぶりの優勝へ勝利が絶対条件

 浦和レッズのエースFW興梠慎三は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝アル・ヒラル(サウジアラビア)とのホーム第2戦に向けた前日練習を終えると、「これまでアドバンテージのないなかで逆転してきたことが自信になる」と話した。

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 浦和は敵地での第1戦を0-1で落とし、第2戦では最低でも90分間のなかで勝利することが必要になった。そのうえで、1-0での勝利は延長戦突入となるが、アウェーゴールを許せば2点差以上の勝利が求められる状況にある。

 初戦は多くの時間帯でボール支配を許す苦しい状況だった。ゲームキャプテンを務めた興梠は、試合後に「1点差をキープして、ホームで勝負をかけよう」と、厳しい展開のなかでピッチ内での意思統一を図っていたことを話していた。

 その戦略を取れた理由は、埼玉スタジアムで行われるホームでの第2戦に絶対的な自信を持つことだ。2017年の優勝時は、決勝トーナメントで2度にわたってアウェーでの初戦に敗れたものの、ホームでの第2戦でひっくり返した。今季もグループステージ突破がかかった最終戦で、敵地でのゲームではシュートを1本も打てず0-0に終わっていた北京国安(中国)に3-0と快勝するなど、追い込まれた状況でのホームゲームで底力を発揮してきた歴史が浦和にはある。

 それを身をもって知るだけに、興梠は「アドバンテージのないなかで逆転してきたことが自信になる。ホームで戦えるのが最大の武器。得点を取らないといけないけど、失点すると苦しくなるので、バランスを崩さずに前から行くサッカーをしたい。球際の戦いやハードワークをみんなでやることで、アウェーとは違ったものを見せられる」と、逆転劇に自信を見せた。

 興梠はここまで8ゴールで、浦和の決勝進出を引っ張ってきた。ACL通算得点数も日本人最多の26ゴールで、歴代4位タイを誇る。そのエースは、約600人の浦和サポーターが訪れた前日練習を終え「もうやるしかない。こんな雨の中を来てくれたサポーターのためにも、勝って優勝したい。この後押しと期待に応えないと。全力で戦う」と決意の言葉を残していた。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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