ソン・フンミン、モウリーニョ就任で“SB起用”? 英メディアが指摘「嫌々ながら…」

SB起用の可能性が浮上したトットナムFWソン・フンミン【写真:Getty Images】
SB起用の可能性が浮上したトットナムFWソン・フンミン【写真:Getty Images】

モウリーニョ就任でトッテナムの戦術が大幅に変更? 決定力に長けたソン・フンミンは…

 トットナムは現地時間19日、マウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任し、ジョゼ・モウリーニョ監督の就任を発表した。サッカーのスタイルが大幅に変更されることが予想されているが、韓国代表FWソン・フンミンが今後サイドバック(SB)起用にシフトしていく可能性を英メディアが伝えている。

 2014年からトットナムを率いたポチェッティーノ監督は、予算の限られた状況下で選手たちをトッププレーヤーへと育てる手腕を発揮し、“トップ6”の一角として4年連続でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。また、昨季は異例の“ゼロ補強”のなか、クラブ史上初のCL決勝進出に導く快挙を成し遂げていた。

 しかし、今季はプレミアリーグ第12節を消化した時点で3勝5分4敗の14位に沈み、クラブは成績不振によりポチェッティーノ監督の解任に踏み切った。そしてクラブは、モウリーニョ監督の招聘を発表。5年半に及ぶポチェッティーノ政権に幕が下ろされることになった。

 15年に加入したソン・フンミンは当初出場機会の確保に苦しんでいたが、ポチェッティーノ監督に才能を見出され、今やアジア最高の選手として飛躍を遂げた。しかし、英サッカー情報サイト「ドリーム・チームFC」はモウリーニョ監督の就任により、ソン・フンミンの役割に変化が生じる可能性を指摘している。

「ジョゼの最初の仕事は穴の多いスパーズの守備のテコ入れだ。両SBは明らかに問題を抱えており、特にスピードの欠如が深刻だ。攻撃陣のオプションは豊富であることから、彼は明確な解決策を抱いているかもしれない。ソン・フンミンとルーカス・モウラのウイングバック起用だ」

 リーグ屈指の決定力を誇るソン・フンミンだが、攻撃面だけでなく、献身的にピッチを走り回るハードワークも持ち味としている。モウリーニョ監督はインテルを率いていた当時、ストライカーである元カメルーン代表FWサミュエル・エトーに試合中、SBの役割を任せる戦術が話題を呼んだが、攻撃的な選手が飽和しているトットナムにおいて、ソン・フンミンにも同じタスクを要求する可能性があることを伝えている。

 しかし、「ソンは左ウイングバックの役割を嫌々ながら受け入れることになる」と綴っており、選手にとって本意ではない起用となることも指摘。ポチェッティーノ監督退任の際は、移籍に動く可能性を取り沙汰されていたソン・フンミンだが、ピッチで与えられる役回りも去就に大きな影響を及ぼすことになるかもしれない。

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