FKハットも柏退団の助っ人FWが悲痛な叫び J1オファー届かず「現状では日本に残れない」
現時点では国外移籍が有力だが…
国内でのセットプレーによるハットトリックは、J1では2010年7月の第14節の仙台対新潟戦で、当時新潟に所属していたMFマルシオ・リシャルデスが達成。この時はPK、直接FKに続き、CKを直接ゴールに叩き込む離れ業を演じてのハットトリックだった。その時の会場もユアスタであり、同じスタジアムで、今度はすべて直接FKからハットトリックを達成するという新たな伝説が生まれた。
J2では今年4月の第10節C大阪対京都戦で、C大阪に所属していたウルグアイ代表FWのフォルラン(現ペニャロール)が、PK、直接FK、PKとセットプレーのみでのハットトリックを達成している。今回のFKによるハットトリックという偉業が、ブラジル人ストライカーの就職活動に好影響を与える可能性はあるのだろうか。
「ブラジルのチームから話をもらっている。日本のJ2のチームからもオファーをもらっている。でも、自分の希望としてはJ1でやりたい。自分ができることは今年見せてきた。J1の大きいチームでやりたい。一番はレイソルに残りたかった気持ちが強かった。それがダメになった。今年初めからレイソルに残りたいという気持ちだった」
改めて“レイソル愛”を訴えたが、もはや叶わぬ夢だという。現在はJ2とブラジルリーグからオファーを受けているが、現時点では日本を去ることが現実的な選択肢だという。
「今年タイトルを取ることができていない。それが気がかり。自分の人生の中でも、今年の1年は間違いなく調子がいい。このままタイトルを取りたい」
こう語ったクリスティアーノは、29日の浦和との準決勝に勝利し、元日に栄冠を掲げることでJリーグの強豪からの逆転オファーを待つつもりだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images