ベネズエラ戦で何が起こった? 日本代表DF佐々木、屈辱の前半4失点で感じた「差」
後半に左サイドに回った原口が見せた光明「“ポケット”が気にしながらやってくれた」
1トップのロンドンにハットトリックを許したことで、敗戦後は守備陣が矢面に立った。4バックの一角を任された佐々木自身、「後ろの選手が責任を大きく担うのは分かっている」と前置きしつつ、「前から組織としてしっかりやらないと、痛い目に遭うのを示されました」と課題と向き合う。
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「1失点目は相手の高さにやられてしまったところがありますけど、正直それ以外はほとんど(ロンドンと)マッチアップしていない。でも、センターバックがあれだけ行こうとしているなかで、収められたりしていたのは(ロンドンの)強さはあったのかなと。
ただ、僕らのセンターバックも強くアタックできる状況を作れていたかというと、そうじゃない。対応しにくいところからボールが入ってきて収められ、センターバックも行くに行けなかった。そういうシーンが前半は特に多かったですね。後半、ボールを奪いに行くチャンスをやっと作れた。組織として成り立たないと、いくら個があろうがああいうふうになると改めて分かりました。チームとしての組織力が非常に大事だと思います」
後半、古橋亨梧(ヴィッセル神戸)の投入とともに左サイドに回った原口元気(ハノーファー)がバランサーとして奔走し、中盤に生じていた隙も減らすことができたと縦関係を築いた佐々木は語る。
「(原口)元気はプレスも早いし、押し込まれた時の守備のポジションもすごくいい。僕としては、しっかり自分のところを担いながら任せていいシーンは見えた。特にボランチのところの守備で空いてしまうというか、組織として成り立たせられなかったこそできてしまう“ポケット”のところを元気が気にしながらやってくれた」
12月に韓国で開催されるE-1選手権は国際Aマッチウィーク期間中ではないため、海外組の招集は難しい。国内組主体で臨むなかで、中国、香港、韓国相手にチームを立て直せるか。森保監督の手腕とともに、選手たちの修正力が問われることになりそうだ。