ベネズエラ戦で何が起こった? 日本代表DF佐々木、屈辱の前半4失点で感じた「差」

日本代表DF佐々木翔【写真:高橋学】
日本代表DF佐々木翔【写真:高橋学】

ベネズエラ戦4失点で露呈した組織力と修正力の差「チームとして成り立たせないと…」

 森保一監督率いる日本代表は、19日に行われた国際親善試合ベネズエラ戦(FIFAランキング26位)で1-4と大敗した。相手FWサロモン・ロンドン(大連一方)にハットトリックを許すなど前半だけで屈辱の4失点を喫したが、左サイドバック(SB)でフル出場したDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)は「組織として成り立たないとああいうふうになる」と改めて悔しさを滲ませた。

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 森保ジャパンは14日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の敵地キルギス戦からメンバーを入れ替え、国内組主体の“別チーム”を構成してベネズエラ戦に臨んだ。

 しかし、森保ジャパン発足以降、ワーストゲームと言ってもいい現実を突きつけられた。前半8分、右サイドを崩されてゴール前にクロスを上げられると、ベネズエラFWロンドンに佐々木の上からヘディングシュートを決められて先制点を献上。その後も佐々木、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)、植田直通(セルクル・ブルージュ)、室屋成(FC東京)の並んだ最終ラインの裏を狙われ、ロンドンにハットトリックを許すなど計4失点と前半で勝負が決してしまった。

 所属クラブの広島に戻った佐々木は、「前半だけで4失点はなかなかないですね。キャリアを通してあったかな……。あの試合中に関して言えば、少なからずダメージはあります」と静かに回顧。吉田麻也(サウサンプトン)や長友佑都(ガラタサライ)、酒井宏樹(マルセイユ)ら主力の欧州組が不在だったとはいえ、なぜあそこまで守備が崩壊してしまったのか。その答えについては、「各々がしゃべって、各々が話を聞いて、それに対して(試合中に)行動しなきゃいけない。シンプルにそれができていなかった」と振り返った。

「もちろん個で抑えなきゃいけないところはあると思いますし、そこに関しては各々が思うところがある。でも、組織として『どうしなきゃいけなかった』『こうしたほうが目の前の試合ではいい』というのを早い時間で理解して、それをチームとして成り立たせないといけなかった。(選手同士で)合わせる時間が短い代表では特に重要で、その差だったと思います」

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