直接FKのみでハットトリック! 柏のクリスティアーノが天皇杯の仙台戦で偉業を達成
ユアスタで再び生まれた新たな伝説 起死回生の一撃でベスト4進出に導く
J1の柏レイソルFWクリスティアーノが、26日の天皇杯準々決勝の仙台戦で直接FKのみでハットトリックという偉業を達成。試合は3-3で突入したPK戦を柏が5-3で制し、ベスト4に進出した。
敵地ユアスタで、柏の誇るブラジル人ストライカーが記録を打ち立てた。前半11分、クリスティアーノは左サイドから右足を一閃。ニアサイドに直接FKを沈めるとエンジン全開。後半7分にはゴール正面から地を這うような強烈なシュートを叩き込む。さらに2-3で迎えた延長後半11分には、ゴール正面からカーブをかけたシュートでゴール右に起死回生の同点弾を叩き込んだ。
国内でのセットプレーによるハットトリックは、2010年7月のJ1第14節の仙台対新潟戦で、当時新潟に所属していたMFマルシオ・リシャルデスがPK、直接FKに続き、CKを直接ゴールに叩き込む離れ業を演じてハットトリックを達成していた。その時の会場もユアスタであり、同じスタジアムで、今度はすべて直接FKからハットトリックを達成する新たな伝説が生まれた。
また、J2では今年4月の第10節C大阪対京都戦で、C大阪に所属していたウルグアイ代表FWのフォルラン(現ペニャロール)が、PK、直接FK、PKとセットプレーのみでのハットトリックを達成している。
甲府から期限付き移籍中のクリスティアーノは、今季限りでの柏からの退団が決まっている。本人は日本国内でのプレーを希望しており、今後争奪戦が展開されるかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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