ストークを率いるマンUの英雄FW 解任危機のファン・ハールに「肩書きは無意味」
マンUに課せられた「観客を魅了する義務」
自らの解任報道に激怒したファン・ハール監督は、メディアに会見で謝罪を求めたが、それはユナイテッドの監督たる宿命だという。
「どの時代もユナイテッドのチームには責任があるんだ。選手は活躍する責任がある。マンチェスター・ユナイテッドの選手らしいプレーを見せる必要があり、このようなビッグクラブに所属することに伴う義務を理解しなければいけない。観客を魅了する義務だ。それがマンチェスター・ユナイテッドの流儀。これこそがクラブが築いてきたもので、チームがまとっているものだ。マンチェスター・ユナイテッドでプレーすることには巨大な要求を課される。多くの選手が対応できないんだ」
現役時代バルセロナとバイエルンという二大名門クラブでのプレーを間に挟み、マンチェスター・ユナイテッドで長年活躍したストライカーは、偉大なるアレックス・ファーガソン元監督時代にリーグで2度、FA杯3度優勝などの栄光を”赤い悪魔”にもたらした。リーグMVPに2度も輝いたかつての名手は、誰よりもユナイテッドでプレーすることに対する義務と責任について理解している。
退屈なサッカーと批判を受けるファン・ハール流はユナイテッドに求められるエンターテイメント性という基準に照らし合わせると、失格なのかもしれない。だが、今は過渡期だという。