フットサル日本代表がスペイン戦のメンバーを発表 森岡薫、仁部屋和弘ら常連組が選外
ブルーノ監督は選考基準を「ここ数回の代表活動のパフォーマンスを見て判断した」と説明
これまでブルーノ監督は、2016年のAFCフットサル選手権にも出場していた選手たちを多数、招集し続けてきた。10月に中国のオルドスで行われたAFCフットサル選手権トルクメニスタン2020東地区予選を戦ったメンバー14選手のうち、9選手が3年前の惨敗のリベンジに燃える選手たちだ。
東地区予選でマカオ代表に17-2、韓国代表に4-2と2連勝を果たした日本は、2020年にリトアニアで開催されるフットサルW杯予選を兼ねるAFCフットサル選手権トルクメニスタン2020の出場権を獲得した。
そして、AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020に向けた最初の活動が、今回の遠征と親善試合2試合になる。ブルーノ監督は「ここからの取り組みは、すべてW杯出場に向けてのもの」と発言したが、招集された16名のうち、前回のW杯予選経験者は6名に激減した。
ブルーノ監督は経験豊富な4選手を外した理由の一つに、「ここ数回の代表活動に招集した際のパフォーマンスを見て判断した」と話している。世界有数の強豪国であるスペインとの試合で、チームに復帰した選手たちがアピールに成功すれば、世界最高峰の舞台を目指す戦いに挑むチームに残る可能性も高くなる。もちろん今回、外れた4選手もブルーノ監督は戦力として計算しており、彼らが佳境を迎える国内リーグを戦う各所属クラブで高いパフォーマンスを見せれば、復帰もあり得るだろう。
とはいえ、AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020に出場できる選手の数は14と決まっている。ブルーノ監督には、この枠をめぐる争いを激化させて個の競争を促し、チーム力を高める狙いもある。AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020直前にどれだけチーム力をボトムアップできるかは、アジアの戦いを勝ち抜き、その先の世界で結果を残すためにも重要になってくる。スペインでチャンスを与えられる選手たちがどのようなパフォーマンスを見せ、何人がこのサバイバルを勝ち抜くかに注目だ。
(河合 拓 / Taku Kawai)