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ドイツで輝きを放つ”時の人”武藤 不断の努力の先につかんだ飛躍の1年
「つらいことがなかったとは言い切れない」
そして今夏、複数クラブの中からドイツ1部マインツへの移籍を選択。勇躍乗り込んだ欧州でも、その勢いはとどまることがなかった。「自信を与えてくれた」というリーグ3節ハノーバー戦で2ゴールを挙げ、さらには第11節アウクスブルク戦でハットトリックの離れ業も達成した。
渡独1年目で、すでに7得点。これは日本代表MF香川真司がドルトムント移籍1年目に記録した日本人最多8ゴールに、あと1点と迫る数字だ。
しかし、そうした活躍にも「まだまだ」と、首を横に振る。
「環境も大きく変わった1年。その中で、うまく適応することができたと思う。ただ自分自身、この半年の結果には決して満足していないし、もっともっと成長していきたい。結果が出せたことは喜ばしいが、その中で決めきらなければいけない場面もあった。そういうところを数えていくと、もっともっと得点やアシストができたと思う」
ただし、すぐに順応できたわけではない。
「うまくいかないことやコミュニケーションのところで悩んだこともあった。つらいことがなかったとは言い切れない」と語り、表情を曇らせた。