「日本はレベルの高い国」 東京五輪を目指す19歳日系人を直撃「いつかJリーグでも…」
3週間の練習参加のため初来日 「日本のことは映像で見たり話を聞いたりして知っていた」
代表歴も豊富だ。U-13で初めて年代別代表に選ばれると、その後はU-15、U-17と順調にステップアップを重ねてきた。そして2017年に行われたU-17南米選手権には主将としてキャプテンマークを巻いて全4試合にフル出場。4連敗で1次リーグ敗退となったが、「どんな時も落ち着いてプレーすることの大切さを学んだ」と言い、強豪がひしめく南米で国際大会を経験できたことは大きなプラスとなった。
同年には、J1リーグ横浜F・マリノスの練習にも約3週間参加した。U-17南米選手権を視察したマンチェスター・シティ関係者の目に留まったことがきっかけだった。アオキは母親が日本のパスポートを持っていることから、自身もペルー国籍だけでなく日本国籍も有する。外国籍選手枠に関係なく日本人としてプレーできることから、シティが資本提携している横浜FMに打診。練習参加が実現した。
人生初の来日だった。
「日系の家庭で育ったので、日本のことは映像で見たり話を聞いたりして知っていた。だから日本に着いて、日本という国に驚くことはなかったです。でも練習に参加してみて、スピーディーなサッカーに最初は驚いた。プレッシャーも厳しいし、よく走る。すごくレベルの高い国だと感じました。力強いプレーで日々上達しなければいけないと思った。日本語は話せないので、ピッチで他の選手とコミュニケーションを取ることには苦労したけど、とてもいい経験になった。3週間はあっという間でした」と振り返る。
U-13で初めてペルー代表のユニフォームに袖を通して以来、代表でもステップアップしていくことを目標にしてきた。まだU-23代表に選ばれたことはないが、次なる目標は来年行われる東京五輪だ。
「代表のユニフォームを着るたびに喜びを感じている。これまで年代別代表に選ばれてきたことは嬉しく思っているし、この先も代表のユニフォームを着続けたい」
昨年のロシアW杯では、ペルー代表も36年ぶりに本大会に出場。世界で戦う先輩たちの勇姿は大きな刺激となった。