“空白の1カ月”を挟んで天皇杯が再開 J1浦和指揮官も嘆息の前代未聞の日程

「海外を見ても、まれなスケジュール」

 11月のラウンド16の戦いから中断していた天皇杯が、26日の準々決勝から各地で再開する。神戸と対戦する浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督は、25日に試合前日の記者会見へと臨み、「海外を見てもまれな日程」と、スケジュールに疑問を呈した。

 ファーストステージを制し、年間2位からチャンピオンシップに進出した浦和は、11月28日に準決勝でG大阪に敗れた。ほぼ1カ月ぶりの公式戦ということになる。シーズン最終盤に発生した、この“空白の1カ月間”を、指揮官は問題視した。

「公式戦を終えて1カ月ほどがあり、長く試合がなかった影響で集中力や緊張感を保つのは難しい。それは、チームや監督にとって簡単では無いことだ」

 ペトロビッチ監督は「与えられた日程である以上、ベストを尽くしていく」ということを前提にした上で、スケジュールに対する疑問を呈した。浦和はこの1カ月間を、約1週間のオフから再スタートさせ、2つの週末を利用して日本体育大、同じく準々決勝に進出しているFC東京とのトレーニングマッチという形で徐々に仕上げてきた。

「明日のゲームが始まってみないと、この3週間でやってきたことが良かったのかは分かりません。日程的に、こういった状況は非常にまれなものであると思いますし、海外を見てもなかなかないものです。1カ月の間隔があってのカップ戦で手探りしながらやってきました」

 そして、浦和にとっての天皇杯はタイトルが懸かっていると同時に、来季のスケジュールに大きな影響を及ぼすものだ。浦和の優勝、もしくは広島かG大阪が天皇杯を制した場合は、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)はグループステージからの登場になる。しかし、それ以外の場合は2月9日のプレーオフからの出場になるからだ。この年末まで戦い、年明けから約40日間でシーズンの公式戦がスタートするのは、かなり厳しいものだ。

 

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