イニエスタが後押しの古橋亨梧、高校の同窓生・南野の9番背負う 「比較されると…」

ヴィッセル神戸の日本代表MF古橋亨梧【写真:Football ZONE web】
ヴィッセル神戸の日本代表MF古橋亨梧【写真:Football ZONE web】

同僚のイニエスタから「頑張って」とエール

 森保一監督率いる日本代表は19日、国際親善試合ベネズエラ戦(パナソニックスタジアム吹田)に臨む。18日は試合会場で公式練習を実施。今回は、14日に臨んだ敵地のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選キルギス戦(2-0)で起用した主力のMF南野拓実(ザルツブルク)やDF吉田麻也(サウサンプトン)ら一部欧州組を招集せず、初選出の4人を含める国内組の9人が参加する。初招集のMF古橋亨梧(ヴィッセル神戸)はクラブで同僚の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタからのエールを胸に初代表に臨む。

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 森保監督は、ベネズエラ戦の先発について、キルギスからの長距離移動による疲労を考慮しつつ、「まずは基本的にはキルギス戦を戦った選手たちを軸に明日のメンバーを考えていきたい」と明言。先発したGK権田修一(ポルティモネンセ)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF柴崎岳(デポルティボ)、MF原口元気(ハノーファー)、FW永井謙佑(FC東京)らが中心となってくるため、古橋は限りある時間の中でアピールを求められる。

 その古橋は代表合流前にイニエスタから「頑張って」とエールを受けたという。ともにプレーすることで「やっぱり結果を出せるようになった。抜け出しの部分、一つ一つの技術は前に比べて良くなった。自分で言うのもなんですけど(笑)」。そして急成長を遂げて代表まで上り詰めた。

 代表に入る前――。大阪の興国高校時代、日本代表で中心として戦う南野とはクラスは違えど、同じ学年だった。古橋はサッカー部、南野はセレッソ大阪ユース。南野はトップに昇格し、ザルツブルクへ移籍した。古橋は中央大学へ進学。プロへの道はFC岐阜にようやく決まり、そして今季神戸へ加入した。南野の背中を追ってきたが、同じ代表の舞台まできた。今回のベネズエラ戦で招集されていない南野とは入れ違いになったが、背番号「9」をつける。

「すごいいい番号もらえていますし、南野選手と僕とでは違うと思うので、比較されると嫌ですけど、僕も僕で持ち味を出していければいい。気負いせずに自分のプレーできたら」

 古橋にとって大きな一歩。まずここから。背番号「9」古橋のストーリーは始まる。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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