“リーダー”柴崎岳が考える新戦力との融合への“近道” 「突出したものをこの代表で見せ…」
ベネズエラ戦で新戦力のためにプレーで示す 「存在感を出さないといけない」
森保一監督率いる日本代表は19日、国際親善試合ベネズエラ戦(パナソニックスタジアム吹田)に臨む。18日は試合会場で公式練習を実施。今回は、14日に臨んだ敵地のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選キルギス戦(2-0)で起用した主力のMF南野拓実(ザルツブルク)やDF吉田麻也(サウサンプトン)ら一部欧州組を招集せず、初選出の4人を含める国内組の9人が参加する。“主将”としての役割が求められるMF柴崎岳(デポルティボ)は、新戦力との融合には自身のプレーで「見て感じて日本代表選手としての力に…」と、“お手本”として振舞うことを誓った。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
森保監督は、ベネズエラ戦の先発について、キルギスからの長距離移動による疲労を考慮しつつ、「まずは基本的にはキルギス戦を戦った選手たちを軸に明日のメンバーを考えていきたい」と明言。先発した柴崎をはじめ、GK権田修一(ポルティモネンセ)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF原口元気(ハノーファー)、FW永井謙佑(FC東京)には、「森保ジャパン」のコンセプトを伝える必要性も出てくる。柴崎は率先して、プレーで示していくようだ。
「新戦力が多いので、彼らとしっかり連係を取りたいと思いますし、言葉で伝えるのもありますけど、そういう選手(新戦力)には見て感じて日本代表選手としての力にしてもらいたい。彼ら自身が持っているものを出す。僕は今まで森保監督になってから長く代表に関わらせてもらっているので、今までやってきたことを明日はしっかりと試合の中で出すだけ」
主力として活躍する27歳の柴崎にとって、ベネズエラ戦は単なる「親善試合」というわけではない。自身の立ち位置を理解したうえで、牽引していけなければいけない。柴崎にとってもこの一戦は“テストマッチ”――。日本代表は長年、絶対的な精神的支柱だったMF長谷部誠(フランクフルト)の存在が大きかった。その“後継者”としてレベルアップするためにも、必要な試合だと捉えている。
「ホームでもアウェーでも関係なくピッチで存在感を出さないといけない。試合で普通のプレーではなくて、ある程度突出したものをこの代表で見せないといけない。周りへの影響も含めて。今の立場もそうですし。これから起こり得るいろんな環境に対して対応していくために、しっかりと精神的な軸を個人的に積み重ねていきたい」
柴崎が「突出したプレー」を見せることで新戦力と融合の“近道”となる。リーダーとしての自覚、意識の高さが柴崎の言葉全てに詰まっていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)