クロップ監督が冬期休暇のない日程に苦言 「良いやり方でないと、みんな分かっているだろう?」
日程改善を訴える意見にドイツの名将も同調
リバプールのユルゲン・クロップ監督はプレミアリーグをはじめとしたFAカップ、リーグカップと3つのコンペティションを戦う必要があることや、冬の休暇を取らずに年末年始に続けて試合を行うイングランドサッカーの日程が、自国の首を絞めていると苦言を呈した。英国営放送「BBC」が報じている。
「あまりに多くの試合がある。それは確かだ。休みがなく、あまりに多くの大会がある」
今季途中からリバプールを指揮し、イングランド初挑戦となったドイツ人監督は、BBC内の番組「Football Focus」に出演し、このように語った。マンチェスター・ユナイテッドのFWウェイン・ルーニー、ルイス・ファン・ハール監督なども揃って日程の改善を訴えていたが、クロップ監督もこれに同調。イングランド代表、そしてイングランドのクラブが近年、国際舞台で活躍できていない理由だと指摘した。
「みんな分かっているだろう? これが(成功につながる)良いやり方でないということは。みんな、ロイ(・ホジソン代表監督)はいい選手を抱えている、タイトルを取れると。しかし、選手たちは1年間休みなく戦っている。それはとても難しいことなんだ。イングランドのビッグクラブが、ここ数年なぜ成功できていないのか。それは大会が多すぎるからだ」
リバプールは今季UEFAヨーロッパリーグを戦い、すでに多くの試合を消化。エースのFWダニエル・スターリッジをはじめ負傷者が続出するなど、クロップ監督も頭を悩ませてきた。ボクシング・デー(12月26日)に首位レスターと対戦するのを皮切りに、リバプールは年明け1月2日までの8日間で3試合を行う。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images