C・ロナウド、名FWとの口論で涙 元同僚が秘話告白「タイミングが良くなかったんだ」
元仏代表FWサハ、ロナウドとファン・ニステルローイがマンU時代に衝突した裏話を激白
マンチェスター・ユナイテッドで活躍した元フランス代表FWルイ・サハ氏が、かつてのチームメートであるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)と元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏との間で起きた裏話を英誌「フォー・フォー・トゥー」で明かした。ある日の練習で、世界屈指の点取り屋だったファン・ニステルローイ氏が若き日のロナウドを泣かせていたという。
サハ氏は2004年の冬の移籍市場でフルハムからユナイテッドへ移籍。当時の“赤い悪魔”には若き日のロナウドや元イングランド代表FWウェイン・ルーニーなど若手はもちろん、元オランダ代表のファン・ニステルローイ氏や現在チームを率いるオレ・グンナー・スールシャール監督などのベテランも幅を利かせていた。
当時はサハ氏の台頭したことが後にファン・ニステルローイ氏の(レアル・マドリードへの)移籍を招いたとの見方もあるが、サハ氏は「(サー・アレックス・ファーガソン)監督の選択によって問題が起きたことはあったかもしれないけど、僕との間には何もなかった。彼はゴールのことを考えている選手で僕は尊敬していた」と2人の間には何の問題はなかったと強調。「僕が彼を移籍に追いやったと言う人がいるのも知っているが、それは馬鹿げている」と語った。
サハ氏との関係は良好だったというファン・ニステルローイ氏だが、時にはチームメートと衝突することもあったという。そのうちの1人がロナウドだ。口論を繰り広げた末に、ロナウドが泣かされたというエピソードが明かされている。
「ルート(ファン・ニステルローイ)はエゴの強い選手だった。彼はすべてのパスを欲しがる。例えば、まだ若かったクリスティアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニーにとっては扱いが難しかっただろうね。ルートがロナウドを泣かしたって? そうだ。ただそれには裏話があって、彼らが口論をした時はちょうどクリスティアーノのお父さんが亡くなった時だった。タイミングが良くなかったんだ」
まだ20歳だった当時のロナウドは、世界屈指の点取り屋として活躍していたファン・ニステルローイ氏との口論では負かされていたようだ。ただし、サハ氏は「ルートは自分の言葉を後悔していると思う」と傷心のロナウドを傷つけるような口撃をしたことを悔やんでいるだろうとフォローも入れていた。
その後、ロナウドはユナイテッドでUEFAチャンピオンズリーグ優勝を経験するなど大きく羽ばたいた。時には衝突しながら、大物選手たちと切磋琢磨してきたことが飛躍へのきっかけとなったのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)