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引退表明の神戸ビジャ、地元紙が意外な“代表ベスト弾”を選出…名手の牙城を崩した一撃
スペイン紙がビジャの“代表ベストゴール”を選出、親善試合のドイツ戦で決めた衝撃弾
ヴィッセル神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャが、今シーズン限りでの引退を発表した。2008年欧州選手権と2010年南アフリカワールドカップ(W杯)で得点王を獲得し、栄冠に導く立役者となった。そのビジャの功績を称える記事はスペインメディアで数多く掲載されているが、スペイン紙「AS」紙は代表でのベストゴールを選出している。
「“エル・グアヘ(ビジャの愛称)”はスペインのユニフォームを身にまとって、通算59ゴールを決めた」と同代表歴代最多ゴールを樹立したビジャを紹介。その代表時代に決めた衝撃の一撃として挙げているのは、実はEURO本大会でもW杯でもなかった。
ビジャが衝撃の一撃を決めたのは、2008年3月26日に行われた国際親善試合だ。スペインは2006年ドイツW杯王者であるイタリアをホームに迎え、本大会に向けての腕試しに挑んでいた。当時世界王者のイタリアはMFアンドレア・ピルロ、DFファビオ・カンナバーロらといったワールドクラスが並ぶなか、一進一退の攻防を続けると、後半33分に均衡が破れた。
スペインの選手が最終ライン裏を狙った浮き球パスを送ったところ、堅守イタリアの最終ラインが頭で跳ね返す。非常に高く上がったボールはペナルティエリアやや左16メートル付近が落下点となる中で、ビジャがいち早く動き出し、利き足ではない左足を一閃した。
するとジャストミートしたボールは鋭い弾道を描き、ニア上のゴールネットに突き刺さる。世界最高の守護神であるGKジャンルイジ・ブッフォンにも触れさせない一撃には、ビジャも狂喜乱舞するほどだった。
この試合を1-0で制したスペインは、同年の欧州制覇へとつなげていった。当時“勝てない強豪国”のイメージがついて回ったスペインの印象を変える一撃として、今後はビジャのキャリアとともに語り草になるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)