イランがW杯2次予選“敗退危機” イラクに敗れ前半戦3位、暴力行為で退場の主将「恥じている」
主将ショジャエイが退場し終了間際の失点で1-2敗戦 “アジア最上位国”がC組3位と苦戦
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選は、各チームが8試合中4試合を戦い終えた。森保一監督率いる日本代表は4連勝でF組1位を快走し最終予選進出に向けて大きなアドバンテージを得るなか、他グループは韓国、中国、UAEなどが簡単に勝ち点を稼げず混戦状態になっている。それ以上に2次予選敗退危機にあるのが、最新のFIFAランキングで27位とアジア最上位のはずのイランだ。
イランは現地時間14日に行われた同予選のイラク戦(中立地ヨルダン開催)に臨み、1-2で敗れた。若年層の進境が著しいイラク相手とはいえ、FWサルダル・アズムンやGKアリレザ・ベイランバンドらお馴染みのメンバーを招集し、必勝を期したはずだった。
しかし前半11分に先制点を許すと、同25分に追いついたものの1-1のまま時間が過ぎていく。そして後半36分、主将のMFマスード・ショジャエイが暴力的行為で2枚目の警告を受けて退場に。1人少なくなったイランは後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫し、勝ち点1すら確保することができなかった。
イラン紙「テヘラン・タイムズ」によると、愚行を犯してしまったショジャエイは「ファンをガッカリさせてしまったことを謝りたい。チームのために全力を尽くしたし、僕は皆さんを幸せにしようと思っている。勝利がイランの人々にどれだけ重要かを知っている。何も言うことはない。僕は自分がしてしまったことを恥じている」と悔やんだという。
この敗戦によって、イランはC組で勝ち点6の3位。首位イラクは勝ち点4差で、もう一度ある直接対決だけではひっくり返せない差となった。また2位バーレーンにも勝ち点差「2」上回られているだけに、残り4試合はまさに必勝態勢で臨まなければならない状況となった。2010年南アフリカW杯以来となる予選敗退が、あまりにも早いタイミングで訪れてしまうのか。アジア2次予選の後半で、イランの底力が問われている。
(FOOTBALL ZONE編集部)