浦和の大槻監督、ACL決勝第2戦で総力戦呼びかけ 「『We are REDS』の『We』」を強調
ホームでの大一番へ、大槻監督が熱弁「クラブ全体の力が試されるところ」
浦和レッズの大槻毅監督は、15日のトレーニング後に記者会見を行い、24日に控えるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2戦、アル・ヒラル(サウジアラビア)との決戦に向けて「サポーターが言っている『We are REDS』の『We』に関わる全員が協力して戦いたい」と、浦和全体での総力戦を強調した。
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浦和は2年ぶり3回目のアジア王者を目指しているが、敵地での初戦は0-1で敗れた。かなり苦しいゲーム展開のなか、現実的なスコア、逆転条件を第2戦のホームに残すことができたと言える。準々決勝の上海上港、準決勝の広州恒大といった中国勢との対戦は、初戦のアドバンテージを第2戦で生かす試合展開だったが、今回は逆のことが求められる。
そうした状況にも大槻監督は「アウェーで2点差をつけて勝たなければいけない試合があったので、そっちの方が難しいんじゃないかなという感想はありますね」と、16強で蔚山現代(韓国)を突破したことを引き合いに出した。その当時のことを「ホームで1-2で負けた後、クラブハウスの暗い雰囲気と比べたら全然良いのかなとは思いますけど」と自嘲気味に話したが、ホームで戦う部分について一体感が必要であることを浦和の指揮官として熱弁を振るった。
「簡単ではないと思いますし、選手と僕らが頑張るだけではダメだし、クラブのスタッフにも、アウェーに行くと全員で円陣を組んで言いますけど、クラブ全体の力が試されるところだと思っています。アウェーの時は少人数なので、それこそ社長にも入ってもらって円陣を組んで言いますが、本来はホームも含めてこのクラブのスタッフ全員の力、クラブとしてどうかということが大事。いつも大原(練習場)のスタッフには言っていますが、大原自体が一つにならないとダメだし、浦和レッズの中身が一つにならないと、いろいろなことが難しい」
そのうえで、大槻監督は浦和の一つの象徴でもある大サポーターと、彼らとともに作り上げるホームの埼玉スタジアムにおける優勝を勝ち取るための空間を作ることについても熱い言葉を残した。
「我々の大きなサポーターも加わって、浦和全体としての力、戦力が試される試合だと思います。サポーターと一緒に、僕らは助けてもらいたいし一緒に戦ってもらいたい。そういった『総力戦』のようなイメージを持っています。あのスタジアムで作られる空気だとか、ピッチやスタジアムだけじゃなく、それこそアル・ヒラルが日本に来て、すごく難しいと思ってくれるような状況が我々にとっては好ましい。彼らがが『あそこでは……』と思うような空気をサポーターは絶対に作ってくれる。それに応えることを、ともにやりたい」