「罪を犯している」 日本のエース南野拓実に英記者が物申す 「あまりに多くの…」
日本が見せた貫禄の試合運び「森保監督はチームが直面している課題を認識し…」
現在のキルギスは昨年11月に比べ、より弾力性があり、より脅威な存在となっている。権田修一は何度か訪れたホームチームの猛攻を寄せ付けなかったが、日本の守備陣は以前よりもハードワークを強いられた。グルジギット・アリクロフとミルラン・ムルザエフは本物の脅威を与えており、森保監督はチームが直面している課題を認識し、ホームでの試合よりも攻撃性を控えるスタンスへと切り替えた。
長友佑都と酒井宏樹の両サイドバックは持ち味でもある攻撃参加を滅多に見せることはなかった。キルギスがポゼッションを高めている時は、ペナルティーエリア手前のスペースを混雑させるために遠藤航と柴崎岳が活用されていた。だが、それは森保監督にとっては珍しくない保守的なアプローチだ。伊東純也、南野拓実、原口元気、永井謙佑の前線4人は、それぞれ個人の力で攻撃的な仕事を敢行し、特に南野はホームチームの守備陣に問題を引き起こしていた。
ザルツブルクのプレーヤーは依然としてあまりに多くのチャンスを棒に振る罪を犯している。その一方で、キルギスの守備陣に苦悩をもたらし続けていたのは間違いなく、前半に守護神クトマン・カディルベコフにはじき出されたチャンスも、南野の本能的なプレーを物語っていた。結果として、彼自身がでこぼこで劣悪なピッチで手繰り寄せたPKは、日本にリードをもたらすのにふさわしいものだった。原口元気の輝かしいFKは、花を添える喜びだった。
日本は4試合で12ポイントの勝ち点を稼いだが、最も印象的なのは、4勝のうちの3勝が国外で掴み取ったものであるということだ。日本はグループ内で頭一つ抜けた存在であり、予選後半戦における日本の順調な航海は既定路線と言えるだろう。3月のミャンマー戦で勝利を収めれば、日本は次のステージへの進出を確定させる。現状を踏まえると、日本が完璧な記録を打ち立てて突破することを信じない理由はないだろう。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。