森保J、キルギス戦「パフォーマンス分析」 辛勝で及第点は半数以下、“狙われた”長友は…

日本代表の(左から)伊東、柴崎、遠藤、永井【写真:AP】
日本代表の(左から)伊東、柴崎、遠藤、永井【写真:AP】

W杯アジア2次予選でキルギスに敵地で2-0と勝利、出場14選手を5段階査定

 日本代表は現地時間14日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選キルギス戦に臨み、2-0と勝利した。森保一監督は10番のMF中島翔哉(ポルト)の左サイドにMF原口元気(ハノーファー)、MF堂安律(PSV)不在の右サイドにMF伊東純也(ヘンク)を起用。1トップにはFW永井謙佑(FC東京)を据えて敵地での一戦に挑んだ。

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 DF長友佑都(ガラタサライ)がターゲットにされ、苦戦を強いられた日本だが、前半41分にMF南野拓実(ザルツブルク)がPKを決めて先制すると、後半8分には原口の直接FK弾で2点目を奪い、2次予選で開幕4連勝を飾った。ここではキルギス戦に出場した全14選手のパフォーマンスを5段階評価(★★★★★)で査定した。

<GK>
■権田修一(ポルティモネンセ)=★★★★★
 カウンターから好機を作ってきたキルギスに対して、最後の砦として迎え撃った。前半32分、MFベクジャン・サギンバエフにニアサイドからシュートを放たれるもファインセーブで阻止。さらに、後半23分にはペナルティーエリア内でのターンシュートも倒れながら体で弾き、失点を許さなかった。ビルドアップ、ハイボールへの対応も安定していた。

(出場なし)
川島永嗣(ストラスブール)
シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)

<DF>
■植田直通(セルクル・ブルージュ)=★★☆☆☆
 タジキスタン戦に続いて先発出場。立ち上がりに長友が抜かれたカバーでピンチを防いだのは評価に値。その一方で、相手の切り返しについて行けず転倒する場面もあり、後半18分にはキルギスFWミルラン・ムルザエフにターンであっさりかわされた。負傷で招集が見送られた冨安健洋を超えるには肉弾戦、空中戦以外のレベルアップが必要か。

■長友佑都(ガラタサライ)=★☆☆☆☆
 長友の背後のスペースは、この日のキルギスにとってターゲットだった。シャドーのケアで中に絞るため、サイドに張るMFビクトル・マイヤーとのマッチアップで後手を踏んだ。ピッチ状態が悪く、ボールが大きく弾む点も身長170センチの長友にとっては苦戦を強いられる要因に。守護神の権田は、「全部遅れての対応なので(あの数的不利は)無茶苦茶難しいと思う」と百戦錬磨のベテランの胸中をおもんぱかった。

■酒井宏樹(マルセイユ)=★★☆☆☆
 10月のW杯予選モンゴル戦と同じ伊東とのコンビだったが、キルギスの鋭いカウンターもあり、重心は低めとなった。一番のハイライトは、前半14分に南野のヘディングシュートを引き出したピンポイントクロス。センターバックの植田と連係が合わず、あわやボールロストからカウンターという場面も見受けられた。

■吉田麻也(サウサンプトン)=★★★☆☆
 史上8人目となる100試合出場を達成。相手FWミルラン・ムルザエフとの肉弾戦で引けを取らず、長友が裏を取られた後のカバーにも奔走した。相手のプレッシャーによりロングフィードの精度が徐々に落ちたのは反省点だが、後半20分に接触で左足を痛めながらフル出場を果たした。

(出場なし)
安西幸輝(ポルティモネンセ)
畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
室屋 成(FC東京)
佐々木翔(広島)

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