解任報道を全否定のファン・ハール 記者会見でまくし立てた怒りの”4分58秒バズーカ”

解任報道を否定し、3つ目の質問で席を立つ

 その後、報道陣から3つ目の質問が飛ぶ。

「あなたはビッグクラブの監督を以前やってきた。そして、ここはマンチェスター・ユナイテッド。結果が悪ければ、サポーターも推測が起こるのは無理もないと気付くことになる。あなたは、推測が存在することに驚くのか?」

 この質問を受けた指揮官は、「ノーだ。数々の事実に則れば、推測などできないと思う。アレックス・ファーガソン、デイビッド・ジル、エド・ウッドワードから電話を受けている。創作されたものがいいものでも、事実でなくても、私は質問に答えなければいけない。私はこんな質問に答えたくないのだよ。私はストーク・シティ戦のことと、自分の選手を助けることだけに集中しているとだけ言いたい。メリー・クリスマス、おそらく次に会う時はハッピー・ニューイヤーだろう。ワインとミンス・パイを楽しんで。グッバイ」と言い放つと、そのまま離席した。

 答えた質問はわずか3つ。イングランドメディアへの恨み節と、解任危機などないとひたすら強調した“4分58秒バズーカ”で、ファン・ハール監督は新たな逸話をオールド・トラッフォードに残した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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