報道陣を睨みつけて口を開く　「私に申し訳ないとの気持ちはないのか？」

　マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、イングランドメディアの凄まじい解任報道に激怒し、記者会見を4分58秒という異例のスピードで切り上げる抗議行動に出た。

「アーセン・ベンゲルが、あなたに対する推測の数々が敬意に欠くものだと言っていたが、同意しますか？」

　26日の敵地ストーク・シティ戦に向けた記者会見に出席したオランダ人指揮官は、最初の質問を受けると、穏やかな口調ながら報道陣を睨みつけるように口を開いた。

「この部屋にいる人たちで、申し訳ないという気持ちはないのかね。私に対してだ。誰も感じないのか？　それが今の悩みだ」

「我々が何かしましたか？」という記者の質問に、指揮官はイングランドメディアのファン・ハール解任報道に対する怒りを明らかにする。

「私はすでにクビになったと思っていたよ。私がクビになったという記事を読んだんだ。私の同僚（ジョゼ・モウリーニョ）がすでにここにいる、とね。こんなことが起きて、私の妻、子ども、孫、マンチェスター・ユナイテッドのファンがどう思うんだね。みんな私に何度も電話をしてきた。アーセン・ベンゲルだって、この件で発言していたじゃないか。私が今、メディアと話したい気分だと思うかね。私がここにいるのは、プレミアリーグのルールによるものだ。私は君たちに話さなければいけない」