三好康児、熾烈な“シャドー争い”で静かな闘志 「A代表を経験している選手に負けたくない」
堂安、久保の加入でU-22日本代表に変化 「今まで以上の向上心」
U-22日本代表は14日、広島市内でJ1サンフレッチェ広島と練習試合(35分×2本)を行い、0-1で敗れた。17日の親善試合U-22コロンビア戦(エディオンスタジアム広島)に向けての一戦で、同世代を支えてきた中心のMF三好康児(アントワープ)は熾烈な“シャドー争い”に「別に今に始まったことじゃない」とし「自分のプレーをアピールできるように」と意気込んだ。
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欧州組として前日13日に合流したばかりの三好は後半からはプレー。だが、コンディション面の考慮から同19分にはMF久保建英(マジョルカ)に代わって退いた。短い時間のなかでもA代表経験者の海外組として得意のドリブルで違いを見せた三好だったが、自信のパフォーマンスにはまだ納得していないようだ。
「ここへ昨日来て練習してという形なので、短い時間だった。体の部分もまあ負けていたので……。ただ大事なのはコロンビア戦ですし、そこに向けて今日の試合を生かせるようにしたい」
今回はA代表常連のMF堂安律(PSV)と久保も招集された“本気”のU-22日本代表。A代表で主力を張る堂安と、スペイン1部で初ゴールも挙げた久保はともにシャドーとしての活躍が期待される。同世代では三好の定位置だっただけに、熾烈な“シャドー争い”が繰り広げられることとなる。それでも、三好は自身のプレーを信じてアピールを誓った。
「別に(競争は)今に始まったことじゃない。これからもそうですし、ここまでもずっと競争してきた。誰と比べるわけではないですけど、自分のプレーをアピールできるようにしていけたら」
三好にはこみ上げる思いがある。自身もベルギーでプレーをしているが、やはりA代表に定着している同年代の選手には刺激を受けてきた。堂安や久保が今回入ることによって、U-22日本代表の“変化”を感じているという。
「それぞれが今まで以上に向上心がある。今回もそうですけど、律だったりタケ(久保)だったり、(板倉)滉だったりA代表を経験している選手に負けたくないという気持ちは全員が持っている。全員が常に成長していきたいという気持ちがあるのはこの年代ならでは。アンダーで満足するわけではなくて、もちろん全員がA代表に向かっていきたい。やっぱり森保監督はアンダーもA代表もそうなので、そこはチャンスだと全員が感じてるかなと思います」
激しい競争に静かな闘志を燃やす三好。まずはコロンビア戦で確かな底力を見せつけたい。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)