「余裕ができてきた」 DF植田直通、2年目のベルギーで見せる“一段上のプレー”
STVVの鈴木と“鹿島対決” 「かなり怖さを持っているなと…」
STVVには鹿島アントラーズ時代の後輩、FW鈴木優磨がいた。前半、味方のパスミスが鈴木に渡りピンチになりかけたところを、植田がしっかりプロフェッショナルファウルで潰すシーンがあるなど、何度も2人はピッチの上で激突した。この試合では、しっかり植田が鈴木を抑え込み、先輩としての貫禄を見せつけたと言っていいだろう。
「チームメートにしたら(鈴木は)頼りがいのある男。相手にしたら、かなり怖さを持っているなと感じました。コンディションもかなり上げてきた。今日は彼も悔しさがあるはず。日本人同士ということでやり辛さもありましたが、楽しかったです」
植田は8月1日、事務所を通じて結婚を発表した。家庭を持ったことは、サッカーをするうえで良い影響を与えているのだろうか。「そうかもしれないですね」と植田は言った。
「今はビザの関係で(ベルギーに)いないんですけれど、昨シーズンはずっといました。彼女がいたことでかなり助かりました。海外だと1人になりがち。しかし、彼女と2人で一緒に助け合って生活することができました。食事のサポートなど、かなり僕がサッカーに集中できる環境を作ってくれたのは大きかったです」
第7節から植田は3試合続けて出場機会を失った。そのようなことは昨季もあった。しかし、彼はその都度、しっかりレギュラーの座を奪い返している。今、植田は6試合続けてフル出場を果たしている。この勢いで、日本代表の一員として14日のキルギス戦に挑んでほしい。
(中田 徹 / Toru Nakata)
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中田 徹
なかた・とおる/1966年生まれ。転勤族だったため、住む先々の土地でサッカーを楽しむことが基本姿勢。W杯やユーロ(欧州選手権)をはじめオランダリーグ、ベルギーリーグなどを現地取材、リポートしている。